薬局について
夜明け前。
静かな湖のほとり。
小さな薬局の灯りが、
そっと見える。
静かな湖のほとり。
小さな薬局の灯りが、
そっと見える。
その人は、
しばらく立ち止まる。
扉を見つめて、
少し迷って、
それでも、
小さな原石の琥珀を、
扉の下に置く。
ノックの代わりに。
しばらく立ち止まる。
扉を見つめて、
少し迷って、
それでも、
小さな原石の琥珀を、
扉の下に置く。
ノックの代わりに。
木の扉の横には、
古い看板。
そこには、
Shiori Pharmacy
とだけ書かれている。
夜になると、
月の光の中で、
うっすらと、
文字が浮かび上がる。
ふと、
立ち止まったときにだけ、
読める気がする。
古い看板。
そこには、
Shiori Pharmacy
とだけ書かれている。
夜になると、
月の光の中で、
うっすらと、
文字が浮かび上がる。
ふと、
立ち止まったときにだけ、
読める気がする。
そして、
扉は、
静かにひらく。
扉は、
静かにひらく。
中には、
やわらかな光と、
静かな空間。
白い大理石のテーブル。
朝の光が、
斜めに差し込んでいる。
万年筆で、
何かを書いている人がいる。
顔を上げて、
こう言う。
「ようこそ。
お待ちしていました。」
その言葉には、
来ることを、
ずっと前から知っていたような、
静けさがある。
やわらかな光と、
静かな空間。
白い大理石のテーブル。
朝の光が、
斜めに差し込んでいる。
万年筆で、
何かを書いている人がいる。
顔を上げて、
こう言う。
「ようこそ。
お待ちしていました。」
その言葉には、
来ることを、
ずっと前から知っていたような、
静けさがある。
棚には、
小瓶が並んでいる。
形も、
高さも、色も、
みんな違う。
白いラベルには、
まだ名前がない。
名前がつくのは、
あなたが訪ねてきてから。
小瓶が並んでいる。
形も、
高さも、色も、
みんな違う。
白いラベルには、
まだ名前がない。
名前がつくのは、
あなたが訪ねてきてから。
暖炉の前で、
黒猫が眠っている。
こちらを見向きもせず、
ただ、
そこにいる。
黒猫が眠っている。
こちらを見向きもせず、
ただ、
そこにいる。
ここでは、
時間は、
すこしだけゆるむ。
重いものを、
そっと置いて、
息を吐いて、
そのままで、いられる。
時間は、
すこしだけゆるむ。
重いものを、
そっと置いて、
息を吐いて、
そのままで、いられる。